勇気ある人間になりたければ、以下の五つの心得をしっかり守ることだ。何事に出会ってもびくともしない人間になること請合いである。
- 本当に勇気があるかのように振舞う。こうすれば元気が出てきて、「自分だって、あれくらいのことはできるのだ」という気になるから妙だ。
- よく考えて見れば、失望落胆して壁に行き当たった人の多くが、立派にそれを乗り越えて来ているのだ。他人にできたことが自分にもできぬはずがない。
- 人間の生命力はリズムにしたがって盛んになったり衰えたりしている。意気消沈して人生に立ち向かう意欲を失えば、どん底まで落ち込んで這い上がれなくなる。だが、あくまで勇気を失わなければ、今まで自分を抑え続けてきた力を一転して、失意から抜け出す力に転化できる。
- 昼間より夜のほうが気が滅入るものだ。勇気は太陽といっしょにやって来る。
- 勇気は人の偉大さを計る物差しである。自分の理想像のレベルに達するまで頑張ることだ。
人間関係の達人として世界的に有名なデール・カーネギー(1888-1955年)。そのデール・カーネギーの言葉やカーネギーがこれまで集めてきた古今東西の名言などを記したノートから、その奥さんであるドロシー・カーネギーさんがまとめて世に出した名言集です。
初版は1959年ですから、今から半世紀以上も前に出版されているのですが、その内容は今でも色褪せること無く、「道は開ける」「人を動かす」らのデール・カーネギーの著書とともに常にベストセラーとして世界中で読み継がれています。
その中から、カーネギーが述べている勇気ある人間あるための5つの心得です。
「病は気から」とも言うように「勇気」という「気」を自分で意識してちょっと考え方や物の見方を変えてみることでかなり違った世界が見えてくるのかもしれません。
日本でも、つい先月(2016年5月)に文庫本の新装版が発売されています。
[PR]